エー皆さん、本日は、おじいさんの33回忌を勤めさせていただきました。ありがとうございました。いやー、今日はとってもいい天気でしたね。この天気やったら、今日の日本戦は暑いでしょうね。皆さんも見はりますか?ワールドカップ。いやー、実は私、学生時代にサッカーのサークルに入っておりまして、そのころはまだサッカーはマイナーやったんですよ。やはり、テニスとかはやっ
ておりましてね。マネージャーなんかも少なくて試合になると無理矢理友達を誘ってにわかマネージャーになってもらったりしてました。でも、今はいいですね。OB会に顔を出すと、選手は多いは、マネージャーはぞろぞろいるは、違うサークルに来たのかしらと思ってしまいますよ。
 えっ、おばーちゃんもテレビ見るの?そりゃあ、視聴率も上がるわけやね。知ってはります?この前の日本−ロシア戦の瞬間最高視聴率?81.9%ですよ。81.9%。まあ、でも日本人て不思議ですね。小泉さんで、真紀子さんで、宗男さんで、それが終わったらワールドカップですからね。これが終わったら次は何が> はやるんでしょうね。
 先程学生時代にサッカーをやってたって言いましたけど、実はそんなにスポーツ万能じゃなかったんですね。なんですか、そのやっぱりって目は(笑)。自分が所属していた学部に「野球部」と「テニス部」と「サッカー部」があって、入学式終了後の茶話会で「サッカー部」の先輩に勧誘されまして、よう断ることができずに卒業するまでサッカー部におったんです。
 だからね、その当時は試合に出てもサッカーというスポーツがどういう仕組みで動いてるのかよく分からず、ボールがあっち行けばあっちに走り、こっちに来てもあっちに走り(笑)と、なんか一応ちゃんと動いてる振りをして、(しないと先輩が怖いですからね、でも人数が少ないんで出場してるんです。)どうにかこうにか4年間、1点もゴールを決めることもなくなんとか過ごすことができま
した。
 これは、僕の考えなんですけどね。スポーツの中でサッカーが一番何を楽しんだらよいかよく分からないスポーツじゃないかと思うんですよ。やってた自分がゆうのもなんですが・・まず、陣地が敵味方はっきり分かれていない。野球やバレーボールなんか今はこっちが攻撃中、今度はあっちが攻撃中って分かりやすいですよね。バスケットボールはどうなんだですって?あれは、たしかに敵味方入り交じってますね。でも、サッカーと違ってグランドが狭いから両目で全部入りきれますよね。バスケットが出たついででいうと、サッカーは試合時間中の点の動きが地味。1−0、1−1、最近8−0なんてのがありましたが、あれは例外中の例外ですよね。あと、選手同士のやることが汚い。レッドカードやイエローカードなんて不正が多いから生まれたものと思いません?おまけに、サッカーくじがなかなか当たらない。
 こんなにいろんなマイナス面をもったスポーツなのにどうしてみんな熱狂するのでしょうね。僕は学生時代イメージトレーニングしなさいとか言われてよくサッカーの試合のビデオを先輩から渡されたものでした。でも、見ませんでしたねー。はっきり言って。90分の間に1点とか2点とかそんな単調な試合をずっと見ていられる方がおかしいと思っておりました。
 でもねー。それが最近違うんですよ。やっぱりサッカーはおもしろい。こんな熱狂できるスポーツはないですね。むかしあんなに退屈だったスポーツがなぜ最近急に面白くなったのか。理由分かります?それは試合にあることを重ねるようにしたのです。
 それは何かと言うと私たちの日々の暮らしをサッカーに重ねてみるのです。まず、敵味方はっきりしないですね。身内に裏切られたり、腹心に裏切られたり。グランドも広いですね。日常だけを見れば生活範囲は限られていても、世界は広いですね。でも変化は地味ですね。朝起きて、朝御飯食べて活動して、日が暮れて夕飯食べて寝よかとおもたらまた朝が来て。それにやることも汚いですね。違うラベルの商品を販売したり、認可されていない香料を使ったり。おまけに宝くじもなかなか当たらない。(笑)
 でも、いいですよね。サッカーは、そんな1点2点の攻防に11人もの仲間があの手この手を使って協力し合う。一人がゴールを決めたときの仲間たちの祝福ぶり、うらやましく思いませんか?みなさんの人生そんな仲間が11人もいますか?胸に手を当てて考えてみて下さい。私なりの分析ではそこが今の我々がサッカーに熱狂する所以ではないかと思うんです。今からでも遅くはないです。皆さんにそれぞれにとってのイレブンは誰か。まず最初は今こうして集まっておられる家族から始まるのだと私は思います。
 今日もまたあと少しするとサッカーの中継が始まりますので、今日のお話はこれくらいで終わらせていただきたいと思います。 合掌。

天根 静也

何だか最初から何が言いたいのかよく分からない坊さんに質問したい人はエンジョイ京都まで